雨水浸透設備調査:道路浸透桝編 その4

小金井市下水道課による道路浸透桝工事見学報告 2019年1月24日 第2弾

いよいよ、今回は、道路浸透桝工事の詳細報告です。

昨年から開始した道路浸透桝調査のその2でもご紹介したように下水道課の市道への道路浸透桝設置は、毎年30箇所程度で既に120か所以上が設置されています。調査報告のその2は、こちらからご覧ください。そこでも構造図面で紹介したように、既に設置されている「雨水枡」の隣に設置する方式です。今年度(30年度)は、1月から2月の工事で中町2丁目の栗山公園の西側の市道です。設置場所は以下の工事マップをご覧ください。今回は、北側から工事を始め、南側に進んでいくようでした。24日の見学は、第2段階の工事で「外側の桝設置」でした。見学した工事エリアは、以下のマップの赤い〇で囲んだ場所です。

今回の工事エリアでは、北側になる農工大の東門近くのエリア
北側だけで23カ所もある浸透桝工事エリアのNo.19のL型浸透桝が今回の見学場所
栗山公園の北側にある郵政宿舎の北側の道路でした。

パイロンで囲まれたエリアでこの中に入るには、万一のこともあるとヘルメット着用が見学では必須でした。
ヘルメットも事前に下水道課で用意していただいたものをお借りしました。

今回新たに設置された浸透枡(左側)は、既に設置されている雨水桝(右側)よりかなり大きなものでした。今回は、枠の設置だけで、これから、縦に浸透する管の部分を深削し、浸透する管を設置するとのことでした。右隣の雨水枡とは管で結ばれ、雨水桝から道路の真ん中にある下水管に流れる管より、1cm高い位置に設置されることで、雨水枡には、本来の下水管に流れる雨水量が大雨などで溢れる場合のみに浸透桝に流れ込む構造とのことでした。つまり最初から、地下浸透をさせているのではなく、合流式の下水道の改善を主として、下水に流れ込む雨水量が増加した場合に浸透させる目的であることがわかります。

小金井市に設置されている縦型雨水道路浸透桝の構造図

構造図にもあるように雨水桝の蓋には、雨水が流れ込む穴はなく、雨水桝のような道路から直接雨が流れ込むようにはなっておらず、雨水桝からの管で雨が流れ込む構造です。

浸透桝の蓋。浸のマークが目印です。

かなり気温が低く、約5~10分ほどの現場の見学で終えて、詳細の質問は、栗山公園の喫茶室で伺うことにしました。

参加者の質問に丁寧に答える下水道課の職員の方々

今回の浸透桝設備パンフレットを見ると、雨水桝と連動させないような道路からの雨水が直接流れ込む浸透桝としての設置もあるようです。

工法説明のパンフレットから

外側の桝設置後の工程

今回見学した浸透桝の外枠設置後に以下の設備ガイドにある縦の穴を深削し、浸透構造をもった管を設置し、浸透試験などを経て、最後に汚物などのフィルターを設置して完成するということでした。以下にその工程を設備ガイド資料からご紹介します。次回の見学は、この縦への深削管推進工程を予定しています。

今回の見学は、12時前に無事終了しました。次回は、2月14日頃を予定しています。

その3へ戻るその5へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください