2017雨水貯留設備調査:公共施設調査第4段 貫井北町「貫井北センター」

2017年9月4日の公共施設調査実施の第4弾は、公民館の「貫井北センター」です。

ヒアリング取材先は、公民館本館tン等の長堀氏と分館長の村山氏です。

まず、最初にセンター内でお二方にお話を伺うことにしました。その後、設備を拝見する予定です

1)まず、設備管理の現状や課題について伺いました。

修理、メンテナンスなどの設備管理担当は、公民館本館庶務担当がされており、利用については、分館長が管理担当し、職員やボランティアに指示して、利用しているとのことでした。現状での設備の稼働具合を尋ねたところ、の仕方は、

「水がほとんど溜まっていない」ということで、困っているというお話でした。「現状の設置場所も駐輪場脇の一角で、使いづらく、ほとんど利用していない。」ということのようでした。もちろん、全く利用していないという訳ではなく、

「建物の周囲にある花壇の水やりや周囲の清掃に利用したいが、シルバーボランティアなどがその都度、利用場所まで水を運ぶのが困難なので、ほとんどは、水道利用(ホース接続)になってしまっている。」

「水量も少なく、蛇口の水圧も低く、不便。ただ、設置場所も目立たないので、いたずらなどの被害はない。」とのお話で、「民間マンションなどの水道を利用した自動潅水システムに似た、雨水潅水システムがあればうれしい。」ともおっしゃっていました。

また、メンテナンスや清掃の方法と頻度、担当者は誰かとの質問には、「問題があるとその都度、本館の設備担当庶務に連絡することになるので、直ぐに対応できず不便」なようでした。「取扱マニュアルなども現状では、手元にない」とのことで、是非、設備改善をしたいという意向がうかがえました。。

実際に利用しているのは、施設利用者が基本で管理現場担当やボランティアなどが利用できるようになっているそうです。

大きな設備課題は、

*雨水がほとんどたまらない。取水分岐点のパイプを直してもらったがほとんど効果が期待できず、現状、貯留していない。
*屋上からの雨水取水口が一か所なので水量が足りないのでは。取水ラインを増やしてほしい。樋からの取水構造が悪いのではないか。
*蛇口の水圧も低く、使いずらい。

その意味では、貯水量が増えれば、利用もしやすくなるし、(改善方法は、取水範囲の拡大、取水構造の改善、タンクの容量拡大など)。加圧ポンプなどを設置して、蛇口の水圧を増すことも必要かもしれません。
実際に取水パイプの折れや屋上の取水口の泥詰まりなどをその後、目視にて確認してみることにしました。

以下、その様子を写真も交えて、ご報告します。

2)課題を把握した上で、現場での貯留タンク設備を課題解決に必要と思われる「導水設備」や「雨を取水している屋上の取水口」の見学をしました。

まず、貯留タンクを拝見しました。センターの東側入口脇の駐輪場の角に設置されており、屋上の屋根からの導水パイプに接続されていました。製造元は、フクビで製品は、「エコレイン」200L(カラー:グレー)でした。

駐輪場脇のに設置されたポリエチレン製の貯留タンク
フクビのマークを確認

実際に屋上からのパイプからの取水が旨くいっていないという話でしたが、現状外見からは、判断できませんでしたが、取水するパイプの太さなどから、本来のフクビの取水システムとは異なる構造のようにも見えました。後日、製品ガイドや取扱説明書を入手して、確認する必要がありそうです。

取水パイプは屋上からの取水のようでした。後で、屋上に上がらせてもらい、取水口の確認をしようということになりました。

注水用の蛇口は、排水溝の上にあり、余分な雨水は、下水に排水されるような構造のようです。

屋上を拝見すると、かなりの数の取水口があり、その一つのみが、貯留タンクにつながるもののようでした。

取水口には、泥が貯まって、取り除かないとあまり多くの水が取水できないかもしれないという状態でした。屋根が高いので、枯れ葉などの目詰まりより、小金井特有の風で飛んでくる砂や泥が貯まるのが原因のようです。もちろん、実際に雨のときに雨水滞留して、流れて行かないかを確かめないと正確には判断できませんが、定期的な泥の除去をするか、目詰まりを防ぐ、フィルターなどの設置も必要なようでした。

管理担当者も実際に観察して、清掃が必要だと話しておられました。

*フクビの「エコレイン」製品の説明書は、こちらをご覧ください。

<第4弾調査、以上>

 

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