審議会傍聴報告2018:廃棄物減量等推進審議会第3回 その2

後半は、今回の主題となる「災害廃棄物処理計画」についてでした。交通機関の遅れで説明する業者が到着しておらず、丁度災害視察を終えて、もどられた会長からの西日本風水害の報告を業者到着まで聞くことになりました。

議題:災害廃棄物処理計画 1)西日本風水害の視察報告

会長による視察報告の概要

*最初は、道路上に瓦礫が積み上げられた状態で、それを国土交通省が片付けないと災害復旧のための移動ができない状態

*初期からの大きな課題は、避難所のごみと仮設トイレ。実際に災害発生6時間以内で避難所のトイレの73%に達したという現状。

*その後に片付けこみと解体瓦礫が課題となってくる。また、事業ごみなどは、テリトリーの問題で誰が片付けるのかが課題

*初動での課題は

1)仮置き場の設置>

現実は、路上や空き地に勝手に仮置き場とされる。泥と水による水害の場合は、もっと深刻で市民レベルでの片付けは不可で、大型機械でないとまったく除去もできないという現状が生じる。

2)仮置き場とその後の集積所の連携>

初期に設けられる「仮置き場」の確保、その後にごみごとに集められる「集積所」が必要となるが、実際にこの2つの定義があいまいでしっかりと把握されていないという現状が見て取れた。搬出入などのスペース確保やシステム的な構築ができていないと機能しない。運ぶための運搬用車両の確保もごみの種類で多様なものが必要となるが、準備できていない。(例:し尿などはパッカー車は不可。平台の車両でないと運べないなど)

3)初期から大きな課題となる排泄物、トイレの課題>

現実的には、(大洲市の例)簡易トイレや仮設トイレは不評で、どう現状の水洗トイレを機能させるかが求められる。マンホールトイレなどもどこに設置可能かが調べられておらず、路上マンホールも機能しない例が多かった。

結論>視察から、浮かび上がってきた主な課題とは:

1.ボランティアが重要な役割を果たす(人員確保だけでなく、どのように動かすか、計画が不可欠)

2.作業車両(各種作業別の車両)の確保、運転手も含め

3.事業者の利用、協力体制の構築が必要

4.人員不足には、自治体職員OBなども視野に検討しておくことが必要

<災害視察報告、以上>

その後、業者が到着し、小金井市災害廃棄物処理計画を委託され、その策定の方向性をスライドで説明されました。<この内容とその後の委員からの質問内容は、次回、その3でご紹介します。>

<参考情報>(生活環境部会で調べたものです。)

*環境省の災害廃棄物処理に関する指針検討の最新情報>こちらをご覧ください。平成30年3月のものです。

*環境省の検討会で整理した災害廃棄物処理の課題は、こちらをご覧ください。

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