市政点検ワーキンググループ:提言達成推進プロジェクト>新企画第1弾

今後のプロジェクト推進の方向性を設計する

本ワーキンググループの第5期計画の審議会傍聴環境づくりの開催情報の告知調査に続く企画として予定していた「提言達成推進プロジェクト」の方向性が決まりました。主な目標は、提言達成の市民による現状把握ですが、その都度の審議会傍聴では、過去の「提言内容」を理解するのは難しいことがわかりました。原因は、その構成員が変わった後に、その達成に向けての「審議会討議の継承」がなされていないことにあります。主催者側の市がそうした機能を求めておらず、前会議からの申し送りも形式的なものに終始し、その努力が継続されないというのが実態のようです。

本ワーキンググループでは、こうした課題の解消に向けて、まず、その1として、どんな提言がなされているのかを審議会単位で継続的に検索でき、その達成に向けた活動の現状を報告できるようなコーナーづくりを行うことにしました。第一期(2021年度)は、提言の全体像を把握する作業:提言データベースづくりとなります。その上で、試験的にいくつかの「審議会での提言達成の現状調査」と「達成率の告知」を推進していきます。

ただ、現状メンバーの高齢化もあり、実際の審議会のリアルな傍聴が困難でもあり、他団体などのと協力により、調査実施を「情報公開度調査」と並行して、有償化して、継続できないかを検討することにしました。2月より、本プロジェクトも審議会開催情報の告知調査と連携して、定期レポートを掲載していく予定です。

小金井市審議会傍聴環境づくり:新シリーズ傍聴非常事態宣言 <番外編・第2弾>

社会教育委員の会議で作成実施した小金井市公式サイト内「生涯学習」コーナーの「生涯学習支援センター機能」づくりの提言を反映した改訂を評価する第2弾です。

前回までは、いかにこの新たな改訂で加えられた「生涯学習情報コーナー」が機能していないかをその前の平成25年に提示された「生涯学習支援センター機能」実現への提言からの経緯をご紹介してきました。また、その機能の一部として、ようやく6年を経て改訂された公式サイトの顛末とその効果などをご紹介してきましたが、今回は、なぜ、こんな事態に至ったのかをその原因ともいえる小金井市公式サイトの構造、コンテンツ設計方針、運営管理実態という側面から紐解いていきます。「生涯学習」という情報コーナーはあくまでその一例にすぎませんが、丁度、「生涯学習情報コーナー」を新たに付け加えたことでその実態を説明するのに適していると思われるので、題材としました。以下、少し長くなりますが、お付き合いください。

「生涯学習」について知りたいあなたへの答えを提供してくれる場所?

前回もご紹介したこの小金井市公式サイトの「生涯学習」コーナー(4月22日時点)のトップページは、以下のようなものです。少し前の画像なので、一番上の60周年記念講演会に関する1項目は、「そのときのタイムリーな情報」として、現在削除されています。前にもお話したようにこのトップページは、恐らく「小金井市の生涯学習について知りたい」という方が最初にアクセスする場所だと考えてよいと思います。公式サイトのトップページの「子育て・教育」から「生涯学習」を選んだり、トップページの検索で、「生涯学習」を検索していきつく場所です。

「生涯学習」の入口となるページ(色が変わっているのは、アクセスした後)
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小金井市審議会傍聴環境づくり:新シリーズ傍聴非常事態宣言 その3

今回は、いよいよ3回シリーズの最終回です。

新年度の第一弾として企画した本シリーズの最終回は、直接「社会教育委員の会議」という事例で「提言・答申の形骸化」への警鐘を鳴らすだけでなく、審議会という場で市民協働がどのように可能かという提案へと繋いでいきたいと思います。

残念ならが、前回の第2弾でお知らせしたように同審議会の「生涯学習支援センター機能の実現」という提言の実現はその第一歩となる小金井市の公式サイトでの「生涯学習」コーナーの改訂という具体化から、つまずいて、まだ実現に至っていないという現実をお伝えしました。こうした色々な事情が重なっての現状を打開するには市民として、審議会にどのように関わっていけばいいのかというのが今回の最終回のテーマです。

市民協働施策のその1:1年間放置された「生涯学習支援センター機能の実現」への施策はどのようにすれば、放置されないようにできたか?

この問題は、もう一度、第2弾でご紹介した提言を読み込むことから、ご説明していきたいと思います。前回お伝えしたようにこの提言には、「生涯学習支援センターの機能について(あるべき機能の提示)」と「行政に求める役割について(実現にむけての行政の活動指針提示)」がありました。実は、もう一つ、「計画上の位置付け」という項目もあったのです。これは、現状で生涯学習計画として推進されている長期計画との連携の重要性を説いたものでした。以下転載して、ご紹介します。

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小金井市審議会傍聴環境づくり:傍聴非常事態宣言その1

新シリーズ:「傍聴非常事態宣言」の第1弾です。

先ずは、何で「傍聴非常事態宣言」なのかを一つ一つの事例や現状を元にお話しなければならないでしょう。今回は、その第1弾としました。もちろん、これまでも審議会の傍聴環境づくりとしては、様々な審議会を傍聴し報告したり、市民参加としての傍聴を促すため、「行政側の審議会開催予定の告知状況報告」や「傍聴のための課題の提示」をしてきました。ただ、遅々として事態は改善せず。一向に傍聴環境は良くならないのが実際でした。今期は、「傍聴遠足」や「傍聴宴会」などの計画もしているのですが、ここで警鐘を鳴らす意味で、新たなシリーズとして、「ごみ非常事態宣言」ならぬ、「傍聴非常事態宣言」というものを開始しました。今回のテーマは以下の通りです。全3回シリーズで展開していきます。

第1弾の非常事態宣言テーマ:「審議会の答申・提言は機能しているのか」を知る

多くの審議会を傍聴していて、それぞれの審議会が市長による諮問機関として、市長の諮問により、行政に向けての提言や答申を提示する場面に何度も出会います。各期の委員による提言などは、その期の最後まとめられて、市から、市民に「こうした内容に基づいた施策を実施するようにという提言がありました。そのように行政は提言を受け、施策を実施していきます」という意味で公式サイトなどに発表、提示されます。

公募市民や有識者、関連団体からの委員などの討議を経て、大変すばらしい提言が数多く提示されます。しかし、この提言や答申がどこまで実施、実現しているかをご存じでしょうか?それ以前に、そうした提言や答申が市民に知られているのでしょうか?

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