小金井市審議会傍聴環境づくり:新シリーズ傍聴非常事態宣言 <番外編・第3弾>

昨年の4月に「社会教育委員の会議」で平成25年に提言として出された:「生涯学習支援センター機能の充実」が単なるお題目で、かろうじて実施された小金井市公式サイト内の「生涯学習情報コーナー」がいかに悲惨なレベルかをご紹介した第1弾と第2弾でした。その後日談が今回の第3弾となります。

なんと、9か月が経過しました。以下に今日までの同「社会教育委員の会議」での上記の提言についての進捗を簡単にご紹介します。昨年の4月から8月までは、令和元年度の前期となり、同じメンバー構成の委員で会議は実施されます。

第1回4月から、第4回8月までは、この提言の「生涯学習支援センター機能」については、一切会議では議題に上がりませんでした。結果、第5回の後期第一回目の会議で「第29期の検討内容という項目の中で「前期の討議内容で積み残された項目」として、提示資料(資料9)内で提示されたのですが、同会議の会議録では、その期の重要項目としての「学校協働推進」には触れられたのですが、この積み残し項目は読み上げられた程度で具体的にいつ、どのように討議して進めていくかなどは討議されませんでした。その原因は、<来季の委員の方へ>と最終的にまとめた内容がこコミュニティスクールにのみ言及し、こうした内容を無視したことにもあります。<以下の資料9をご覧ください。>

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小金井市審議会傍聴環境づくり:新シリーズ傍聴非常事態宣言<番外編 第1弾>

今回は、前回まで、3回シリーズでお伝えしてきた審議会の「傍聴非常事態宣言」の番外編です。4月22日に開催された「平成31年度第1回:社会教育委員の会議」での懸案事項だった「生涯学習センター機能」の一部を現状小金井市公式サイト内で実現する活動の後日談です。具体的に提言の一部がどのように実現されたか(小金井市の公式サイトで実現されたか)をお伝えしようと思います。

結果は、小金井市の公式サイトの「生涯学習」コーナーをご覧いただければ一目瞭然です。「生涯学習情報コーナー」という区分のコーナーが設置され、様々な生涯学習の情報が一覧で見られるページができました。そのことが会議で報告され、委員からは特に問題は指摘されませんでした。「取りあえず、一部でも実現できて良かった」というところでしょうか。実際のコーナーは、こちらをご覧ください。

次に私なりにこの改訂の課題を読み解き、これからの参考にしてもらうためのガイドをしてみます。

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小金井市審議会傍聴環境づくり:傍聴非常事態宣言その2

新シリーズ:傍聴非常事態宣言の第2弾です。

最初にご紹介するのは、平成28年から傍聴してきた「社会教育委員の会議」です。きっかけは、当時の委員の方から、三者合同会議での講演を依頼され、この会議に初めて参加したことからでした。この会議は、図書館や公民館などの審議会と同様に小金井市の社会教育(小金井市では生涯教育となります)を全般に審議するための会議で有識者と関連団体、公募市民からなる委員の会議です。この会議の委員は、社会教育委員の設置に関するこちらの条例で定められています。

社会教育委員の会議による提言とは

先ず、この会議が審議し、提示してきた提言をご紹介します。様々な審議をしていく中で「提言」としてまとめられるものは、よりその必要性が高く、緊急性も高い施策であることは言うまでもありません。この会議の最も新しい提言は、市役所の公式サイトのこちらからご覧いただけます。内容は、「生涯学習支援センターの機能の実現について」というもので平成25年に提言として発表されています。以下に簡単に内容の一部を転載して、ご紹介しましょう。

「生涯学習支援センター機能の実現について」という提言を知る

この提言は、平成25年8月にこの社会教育委員の会議と図書館協議会、公民館運営審議会という3つの審議会から、小金井市教育委員会への提言です。先ず、「センター機能の実現」という内容から、どのような機能をもったセンターの実現を求めているのかをご紹介します。4つの機能を提示しています。

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小金井市審議会傍聴環境づくり:傍聴非常事態宣言その1

新シリーズ:「傍聴非常事態宣言」の第1弾です。

先ずは、何で「傍聴非常事態宣言」なのかを一つ一つの事例や現状を元にお話しなければならないでしょう。今回は、その第1弾としました。もちろん、これまでも審議会の傍聴環境づくりとしては、様々な審議会を傍聴し報告したり、市民参加としての傍聴を促すため、「行政側の審議会開催予定の告知状況報告」や「傍聴のための課題の提示」をしてきました。ただ、遅々として事態は改善せず。一向に傍聴環境は良くならないのが実際でした。今期は、「傍聴遠足」や「傍聴宴会」などの計画もしているのですが、ここで警鐘を鳴らす意味で、新たなシリーズとして、「ごみ非常事態宣言」ならぬ、「傍聴非常事態宣言」というものを開始しました。今回のテーマは以下の通りです。全3回シリーズで展開していきます。

第1弾の非常事態宣言テーマ:「審議会の答申・提言は機能しているのか」を知る

多くの審議会を傍聴していて、それぞれの審議会が市長による諮問機関として、市長の諮問により、行政に向けての提言や答申を提示する場面に何度も出会います。各期の委員による提言などは、その期の最後まとめられて、市から、市民に「こうした内容に基づいた施策を実施するようにという提言がありました。そのように行政は提言を受け、施策を実施していきます」という意味で公式サイトなどに発表、提示されます。

公募市民や有識者、関連団体からの委員などの討議を経て、大変すばらしい提言が数多く提示されます。しかし、この提言や答申がどこまで実施、実現しているかをご存じでしょうか?それ以前に、そうした提言や答申が市民に知られているのでしょうか?

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