ごみ対策ワーキンググループ:市民活動連携プロジェクト>HDMを進める会の活動報告

HDMを進める会:2021年4月定例会より

4月ごみ・生ごみの動き

使い捨てマスクに対策を~世界で1か月1,290億枚使用~

新型コロナウイルスの感染が続く中、世界中で多くの使い捨てマスクが使われています。
使い捨てマスクのその大半がプラスチック繊維で作られた不織布でマイクロプラスチック問題をさらに大きくする可能性があります。小金井市でも使い捨てマスクが道路に捨てられているのを目にします。
南デンマーク大学と米プリンストン大学は、プラ製の不織布でできたマスクきちんと管理されず環境の中に放出されるとマイクロプラスチックになりやすく、影響はペットボトルやレジ袋より深刻になる可能性があると警告しています。(参照元)
使い捨てマスク専用のごみ箱設置や管理の厳格な管理、成分形成の使い捨てマスクの開発などの対策が必要だとしています。

南海トラフ災害ごみ3億トンと推計

環境省は、南海トラフ地震が起きた際、建物のガレキなど災害ごみが37都道府県で計3億トン発生すると推計しました。これは東日本大震災約3千万トンの10倍、2018年度全国のごみ量4,222万トンの7年分、小金井市のごみ排出量の1万2千年分に相当します。地震の際は大量のごみが一度に生じる上、廃棄物処理場も被災が見込まれるため、処理が円滑に進まない可能性が高い。(参照元)

〇南海トラフ巨大地震とは:東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)に沿って起きる地震。制ふぃのち地震調査委員会は、マグニチュード8~9級の巨大自身が30年以内に70~80%の確立で起きると予測している。内閣府は2012年、震源域の場所や津波が集中する地域、季節や時間帯など組み合わせた複数パターンの被害想定を発表。最大で死者が32万3千人と推計した。

プラスチック資源循環法案閣議決定

政府は3月9日、プラスチック資源循環法案を閣議決定しました。家庭のプラごみを一括回収するほかコンビニなどのプラスプーンの有料化などが柱となっています。2年前には中国への輸出規制で国内の処理場で大量に滞留し、焼却処分した背景があります。一方、一般家庭から出されるプラごみはコロナ過で増えています。日本容器包装リサイクル協会によると、昨年4月から今年2月までに全国約1,100の自治体から同協会が引き取ったプラスチックは62万739t。年間累計は、前年同比で3.8%増加しています。

*詳細は、環境省のこちらの報道発表をご覧ください。以下に概要をまとめてみました。

*製造業者等が努める環境配慮設計の指針策定、認定制度、グリーン購入法上の配慮
*ワンウエイプラスチックの使用合理化、ワンエイプラの提供業者が取り組むべき判断基準策定、指導、助言、勧告、公表、命令の措置。
*自治体の分別収集促進、再商品化・・再商品化事業者と連携した場合自治体の選別、梱包等
省略して再商品化事業者が再商品化を実施することを可能にしますなど。製造・販売事業者の自主回収・再資源化計画の策定。排出事業者の排出抑制・再資源化の促進

小金井市令和3年度施政方針について-ごみ関連-

*市報4月1日号より転載

*「ごみ非常事態宣言」から「ごみゼロタウン小金井」へ、発生抑制最優先で3R推進。
*不燃ごみ・粗大ごみ積替え・保管施設については令和3年度中に稼働予定。
*資源物処理施設については令和6年度中に稼働予定。


<以上>

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HDMを進める会・3月定例会より

3月ごみ・生ごみの動き

脱プラスチック法の制定を

~「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」が提言~
2月12日「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」は「脱プラスチック戦略推進基本法(案)」を提言しました。

国内では年間850万tの廃プラスチックが発生、うち約47%が使い捨ての包装や容器などです。以下が提言の概要です。
1 総量を削減するための実効性ある政策の早期導入
2 容器包装分野における、リユースを基本とした仕組みの導入
3 拡大生産者責任制度の確立
4 代替え品の位置づけ見直しと、持続可能性の確保
5 漁具など、海域で使用するプラスチックの管理施策の促進
6 法的拘束力にある国際協定の推進

同、基本法案は、こちらから、ご覧いただけます。

ネットワークには、世界自然保護基金ジャパン、日本自然保護協会、日本野鳥の会など23団体が加盟。

また、同ネットワークは、昨年10月15日にも立憲民主党に「代替品や熱回収より総量削減・リユース」をと提言を提示しています。以下から、ダウンロードして、ご覧いただけます。

①令和3年度からのごみ減量スローガン決める(以前と変わらず)

循環型都市「ごみゼロタウン小金井」 ごみを出さないライフスタイルへ~

市は、可燃ごみ処理に一定の目途がついたので令和3年度からのスローガンを上記のように決めました。理由は、基本処理計画で「目指す将来像」として設定していること、サブタイトルはごみ非常事態宣言で周知済みであること、また3Rの中で最優先項目である「リディュ―ス」を意識したことです。

なお、HDMを進める会は、昨年1月市長との話し合いの時、気候事態宣言など求めました。

こちらから、令和3年度小金井市・一般廃棄物処理計画をご覧いただけます。

②リサイクル事業(所)関係の陳情

3月8日、本会議でリサイクル事業所に関する陳情採択される。

*リサイクル事業所の再開を求める陳情書
*リサイクル事業所残置物がリユース品でなかったら何だったのかの回答を求める陳情書
*リサイクル事業所残置物をシルバーが廃棄処分した際にごみ発生抑制を指導する立場にある環境部が行った作業の開陳を求める陳情書
*リデュース推進という市の方針への挑戦と見受けられるリサイクル事業所閉鎖後の物品廃棄について特別会員理事の見解を聞く陳情書

③水銀使用製品回収キャンペーン


令和2年10月15日から12月28日まで日野市、国分寺市、小金井市3市で水銀使用製品回収キャンペーンしました。その結果三市合計654。引き続きの取組が必要です。以下に国分寺市公式サイトのごみ減量化推進課のページよりのキャンペーン結果を転載して報告します。

日野市の公式サイトにも同様の報告があります。小金井市では、4月現在、まだ報告は掲載されていません。

<国分寺市公式サイトより、転載>

<転載、以上>

<この項目 了>

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2020年10月定例会:報告

10月の生ごみ・生ごみの動き

(1)ごみ搬出量4月~7月>3か月合計による昨年度比較(単位:㎏)

R元年度R2年度増加量増加率(%)
可燃粗大ごみ75,72083,5107,79010.1
不燃ごみ493,270798,39030,51261.9
廃プラスチック757,200847,62090,42011.9
乾電池9,35012,7403,39036.3
蛍光灯3,2303,72049015.2
鉄くず等104,330124,50020,17019.3
合計1,443,1001,870,480427,38029.6
*令和2年9月16日 環境部中間処理場担当 第3回定例会資料

(2)リサイクル事業所継続陳情書採択と決議

本会議で、リサイクル事業所の継続をのぞむ陳情5本が19対4で採択、9月25日市議会本会議で、さらに1本が採択され計6本になりました。また、「小金井市の行政運営に抗議し、リサイクル事業所の再開を求める決議」が19対4で可決されました。


<小金井市のリサイクル事業所の継続をのぞむ陳情書(代表 横須賀雪江)>
陳情項目
*早急に、リサイクル事業所を新庁舎等に影響のない範囲で再開、もしくは市民が利用しや
すい別の場所に開設すること。
*小金井市としてリユース・リサイクル事業の維持推進の方策を示すこと。
*方策に示すにあたっては、シルバー人材センター及び市民と協議すること


    <小金井市の行政運営に抗議し、リサイクル事業所の再開を求める決議>


〇提出市議:鈴木、白井、坂井、田頭、片山、渡辺(大)、水上(敬称略)
趣旨(要旨)
*リサイクル事業所の存続の陳情書が採択された。小金井市は市民の陳情で示された声と議会意思を尊重し、リサイクル事業所の再開に向け努力すべきである。
*各陳情書は8月4日の建設環境委員会で審査された。前日の8月3日市からの申し出によりリサイクル事業所閉鎖する「解約合意書」をシルバー人材センターと交わした。議会に相談もなく陳情が審査される前日に解約手続きを行ったことに対し、厳しく抗議するとともに遺憾の意を表明する。
*市は「リサイクル事業所の役割は終わった」としているが、新型コロナ感染症の広がりの中、不燃ごみ、粗大ごみ等が大量に排出されている。「循環型都市ごみゼロゼロ小金井」にふさわしく、「3R」をさらに進め、リユースの拠点であるリサイクル事業所の役割がさらに求められことは明らかである。
*二枚橋焼却場跡地に「常設ではなく、違った形でやっていきたい」としているが、リサイクル事業所の存続を求める市民の願いや議会意思を満たすものではない。よって議会は西岡市長に以下の事項を求めるものである。


1.リサイクル事業所の再開を、市民が利用しやすい新たな場所での開設を求めて、具体的に検討すること。
2.今後のリユースの在り方について、市民の声をよく聞き、具体的な方針と方策を明らかにすること。

以上決議する。 令和2年9月25日

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2020年9月定例会:第2弾報告

消滅型生ごみ処理機「ゴミサー」について

2018年5月16日

エスキー工機株式会社(042-655-0130)の生ごみ消滅型処理機ゴミサーが「生ごみリサイクル全国ネットワーク(2018年5月号)」で記載されていました。2016年には環境省から地球環境保全功労者として表彰されています。全国で2800台が稼働しています。同社のホームページでは、以下のように紹介されています。


① 処理が早い・・・24時間でほぼ生ごみは分解されます。
② 臭いにくい
③ 減容率99.9%、残渣ほぼゼロ・・・生ごみをすべて水と炭酸ガスにします。
分解された水はそのまま流せる。設置場所は屋内でも屋外でもOK。
稼働には水道、排水、電源が必要です。
④ 体ランニングコスト
媒体コア(分解促進剤)を定期的に交換する必要がない。年数回の補充で済む。一般的な生ごみ処理機に比べ大幅なランニングコストの削減が実現します。乾燥式などに比べ光熱費も大幅に抑えられます。保温と1時間1回1分間のかくはんのため電気代はほとんどかかりません。
⑤ 自動運転らくらくメンテナンス
特殊なメンテナンスの必要はなく、日頃のメンテナンスは水を流す程度
⑥ 生ごみは随時投入、連続運転
⑦ 耐久性、安全性を徹底追求
オールステンレス、フタ開時等の自動停止機能

形式処理量(kg/日)大きさ重量(kg)購入価格
G105~10670×640×834100
G2010~20822×778×1082170
G3520~35822×1128×1039350
G5040~501038×2129×1753600
UP10050~1001220×2129×17531000
*100㎏/日以上1tまで各種全15種あります。それぞれ注文生産となっています。
*処理機はリースも可能です。

ごみ対策ワーキンググループ:市民活動連携プロジェクト>HDMを進める会の活動報告

2020年9月定例会報告:第1弾

9月の第一弾は、市議会・建設環境委員会で審議されてきた新庁舎建設予定地の蛇の目工場跡地で運営されてきたリサイクル事業所の存続についての陳情の経過報告でした。

小金井市リサイクル事業所問題経過一覧

2020年9月3日

内容備考
1992年12月 開設リサイクル事業所開設ジャノメ跡地の工場8倉庫を 利用
2019年3月31日 全面閉鎖リサイクル事業所全面閉鎖受付・販売等すべて中止
2019年6月2日 ~縮小再開全面閉鎖していたリサイクル事業所を期限付きで再開(市報6/1号)市民の声と議会の働きかけで縮小して再開する
2020年1月20日 市長に要望市長とHDMシステムを推進する会懇談。リサイクル事業所継続・拡大充実要望柿崎環境部長も同席 「検討中」として回答せず
2020年2月 市長に要望書ごみの減量とリサイクルを考える会が市長に「リサイクル事業所存続」の要望書提出 
2020年4月5日 シルバー人材センターシルバー人材センターから市長に「リユース事業継続」の要望書市に提出しようとしたが、市は受け取らず
2020年4月16日 電気工事等についてごみ対策課はリサイクル事業所等電気設備改修工事の工事内容示す受変電設備、建物改修、 外構改修など
2020年7月13日 建設環境委員会と懇談建設環境委員会7名とごみの減量とリサクルを考える会が懇談「リサイクル事業所継続・存続等」要望欠席は篠原市議1名。 特に反論はなく、「理解」が大勢であった。
2020年7月15日 ごみ対策課長と懇談深沢ごみ対策課長とHDMシステムを進める会懇談「リサイクル事業所継続・存続」」要望新任課長であったためか、ただ聞いているのみであった。
2020年8月3日 リサイクル事業所 閉鎖合意市はとシルバー人材センターは「8月31日をもってリサイクル事業所閉鎖」合意書締結 
2020年8月4日 建設環境委員会田代さんが意見陳述、委員の板倉、水谷両氏リサイクル事業所存続について意見と質問 
2020年8月31日 全面閉鎖リサイクル事業所営業終了のお知らせ。8月31日(月)をもって営業を終了することになりました (市報8/15)庁舎等複合施設建設の進捗に伴い営業を終了・閉鎖 16時、職員の皆さんに「ご苦労さん」の花束贈る
2020年9月1日 第3回定例会リサイクル事業所存続関係の陳情書採択される(賛成14、反対9) 
*ごみの減量とリサイクルを考えるか会から陳情と署名提出(445筆)。追加68筆(未提出)
*建設環境委員会と懇談の後、建設環境委員皆さん6名と個別に話し合い(要望等)を行う

ごみ対策ワーキンググループ:市民活動連携プロジェクト>HDMを進める会の活動報告

2020年8月定例会>第3弾:リユース品など、多摩地域における常設ではない8市、一般廃棄物処理基本計画から<第2弾のまとめ>

 イベント 販売フリーマー ケット等リサイクル ショップへ不用品 交換などその他
稲城市 
昭島市修理し無料提供
東大和市修理し無料提供
清瀬市 
あきる野市無料抽せん会
東久留米市説明会の開催
狛江市
武蔵村山市情報の提供

*イベント販売とは:市民まつり、地域まつり、環境フェスティバルでの販売
*フリーマーケット等:フリーマーケット、ガレージショップ
*リサイクルショップ:民間事業者
*不用品交換など:市の掲示板
*その他:
あきる野市:環境フェスティバルでリサイクル再生利用無料抽せん会
昭島市:修理無料提供、環境コミュニケーションセンター棟で修理し、市民に無料提供
東大和市:リサイクル施設(缶・ペット・粗大ごみ)で程度の良いもの修理イベント無料提供

考察

1、8市のうち5市が関係するイベント販売をしているが、3市はイベント販売もなく民間事業者に。
2、狛江市と武蔵村山市は一般廃棄物基本計画にリユースに関する施策の項目がない。
3、昭島市、東大和市、あきる野市は、粗大ごみの中から再利用できるものを修理し、イベントなどで市民に無料配布している。
4、8市すべてインターネット等の利用の記述がない。
5、8市すべて元々常設のリサイクル事業所はなく、したがって小金井市のように常設からイベント等販売に変更した市はない。
6、8市のうち、2018年度多摩地域焼却量少ないごみベスト10(1人1日当たり)は狛江市(第6位)のみ。

ベスト10は、小金井市、国分寺市、日野市、立川市、府中市、調布市、西東京市、三鷹市、東村山市、狛江市である。

小金井市は「与えられた責任を誠実に果たす」施策が発生抑制を第1にするのではなく、発生増加を第1に手がけることになる。(三市可燃ごみ共同処理稼働後最初の施策はリサイクル事業所の閉鎖)

2018年度多摩26市ごみ収集量(事業系除く)

市名g/人日市名g/人日
府中市520.5日野市547.4
東久留米市525.8町田市548.0
立川市526.7東大和市549.1
西東京市539.9国分寺市554.3
東村山市541.0清瀬市554.2
多摩市543.6小金井市561.6
*小金井市は12番目
*多摩地域ごみ実態調査2018年度統計

全国総ごみ量(10万人以上50万人未満)

市名g/人日市名g/人日
小金井市605.3立川市671.9
掛川市637.3国分寺市680.0
日野市648.2西東京市683.9
府中市667.1三鷹市694.8
藤枝市668.1東村山市697.4
*環境省平成30年度(2018年度)一般廃棄物処理実態調査から

<第3弾、以上>