審議会傍聴報告:2018年第4回小金井市行財政改革市民会議

いよいよ傍聴報告に入ります。今回は、万一、傍聴席が足らず、抽選となるかは不明なので、10分前には会場入りしました。傍聴者は、私一人でした。余計な心配には及ばなかったようです。既に、Web上に公開されている議事次第と資料が配布されています。

先ず最初は、議事次第にある1.の「改善改革運動の取組について」から、順に報告していきます。

1.改善改革運動の取組について

この内容は、配布された進捗管理シート(既存の各管理項目に記載された「延伸」「不実施」「完了」などの記載)を見ての委員からの質問なので、先ず、準備編でもご紹介した資料1の「検討事項」と「現在の進捗状況」課題が資料2の現在の進捗を問題点のある項目に絞って、書き込んだ管理シートを元に議論がなされました。以下に資料1の試行についてと資料2の管理シート(全4枚)を以下にご紹介します。問題と思われる個所には、私が赤線で囲んだり、?を記載しています。

資料1の(1)検討事項と(2)現在の進捗状況の2項目です。市民会議に検討事項として提示されたのは、試行の予定の4カ月先延ばしと「フォローアップ研修とセットにすることによる取組支援」という内容の検討です。(2)の進捗状況にあるように前回3回の5月22日開催の①に続いて開催された②の5月29日の(市側の推進組織)行財政再建推進本部が案(予定の先延ばし案)を提示しており、その本部会議で述べられた。意見や質問が記載されています。

<討議項目にある推進本部のコメントについて>()内の赤字は私が説明のために付け加えました

*時間外で対応することは可能か?(時間内に出来ないと言っているわけです)

*時間外で行うのは本末転倒(改革の主旨と違う)だから、目安となる時間を出す(?)つまりは、どの程度かかるかを再度時間(スケジュール)を調整(先延ばし)すること?

*「全職員の半数による取組実施」が目標だが、残り半数はやらなくてよいのか?(全員にやらせるように指導して、目標値とした半数しかできない場合は、その原因と改善を提示して、改革を進めるのが普通ですよね。半数はやらなくてよいという考え方は根本的に違うような…。)

*詳細がわからないので具体的な運用のところを示して欲しい。(各部で検討、計画立案、実施などと示されている管理シートの改革業務については、、作業設計を各部門で事前に行い、その指導を各部長、リーダー(係長クラス)が実施しているので、具体的な運用については、推進本部でしっかり把握できているのが当然ではないのでしょうか?)

不思議な推進本部からの質問やコメントの連続です。案の定、委員会からも以下の意見が飛び出しました。

<委員からの意見と指摘>

*スケジュール通りにできなかったのは、誰の責任ですか?責任者の部長が改革運動を進めるように指示している筈なのに、できなかった理由と課題こそ、提示して欲しい。

*自分の仕事を改善するのは、当然、時間内でやるべきことではないのか。

*市職員は、法令上、上司に従う義務があって、指示、指導、監督する立場にある部長が「半数はやらなくてよいのか」などというのは、信じられない。どの部長がこの発言をしたのですが、是非、教えてください。

さらには、資料2の各作業項目のスケジュール全体を総監できる以下の表についても意見が述べられました。(この表は、4Pある票の1Pのみです、赤字で囲ってある部分や?を私が記載した部分に意見が集中しました。)

*資料2シートに数多くある「延伸」「不実施(検討した結果?)」は問題です。なぜ、先延ばしになったのかやどんな検討から不実施になったのかを明確に説明して欲しい。検討した際の討議資料なども提示してもらいたい。

これらの意見をまとめる形で会長も、事前に会長が進行スケジュールを確認して、課題を抽出した「アクションプラン2020改訂に係わる方向性について」という以下のメモ(市民会議としての意見)を提示されました。

以下、3の「見直しの方向性」に議論が移りました。

資料1での討議項目は、以下の通りです。

最も課題が指摘されたのが、スケジュールでした。委員の指摘点は、以下の通りです。

<委員からの意見、指摘点>

*なぜ、以前のスケジュールでできないのか?延期した理由が示されていない。

*このスケジュールでは、2月に市民会議がチェックするように書かれているが、それでは遅い。年4回開催の市民会議なら、もっと前倒しですべき。

*11月には開催して、10月のフォローアップ研修段階での進捗を随時、メールなどで事前に委員に送ってもらい、開催時には、それぞれの意見を出せるようにできないのか。

*前回6課ほどの担当を呼んで、チェックし、検討結果を回答するといっていたが、まだ受け取っていない。

*議会スケジュールを理由に今回も会議に呼べないと聞いているが、ここでチェックすることも有効な研修になっているとおもうので、できるだけ多くの課の担当を呼んで、確認したい。4回しか、市民会議が開催できないのだから、11月、2月は、毎回2~3課で良いから、呼んで欲しい。

*行財政改革は、市民サービスに直結する重要なものだから、専任係長を置くぐらいの勢いが必要だと思う。実施にスピード感がない。

さらに会長から、以下のような事前に資料をチェックして、気の付いた項目を詳細に精査したメモ(市民会議からの意見のまとめ)が提示されました。

会長の意見は、

「本来、改革自体は、粛々とスケジュール通りに実施させるべく、部長が指導してこそのもの」それができないなら、その理由と課題を具体的な活動報告(各課の検討、討議報告)を市民会議に提示してもらい、こちらでチェックしなければならないことになる。「試行の方向性」にしても、このスケジュールでは、市民会議での進捗チェックが充分にはできない。」というものでした。

結果、3.試行の方向性についてのスケジュールにも11月中旬開催の市民会議を盛り込み、さらにその事前に進捗報告をメールなどで送り、検討できるようにすることになりました。

さらに追加で以下の資料3のアクションプラン2020進行管理シート(平成30年上期分)ないついても委員の意見が提示されました。

サンプルの一部の管理シート

<委員からの意見>

*A評価の項目も多いが、取組みの項目で「得られた成果」が「なし」となっているのにA評価とはどういう意味なのか?さらに改善事項にも「なし」となっているが、不断の改善を進めて行く意味で考えられない内容だ。

*延伸などの項目にも理由も成果もはっきり記載されていないのは何故なのか?

*得られた成果がないなら、当然改善の方向性が提示され、評価もAの筈がない

など、厳しい指摘が繰り返されました。

こんなにはっきり委員の発言がある会議初めてでした。この会議の会議録は、要点記載(発言全文記載ではなく)のようでしたが、是非、第2回、第3回の会議録がアップされたら、見てみたいものです。次回の11月の開催が待ち遠しいものです。一人でも多くの傍聴参加をお勧めして、この報告を終わります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください