市議会基礎学習:その1「基本機能」と現状を知る

市議会の基礎を学ぶ:機能を知る

市議会での生活環境についての討議などについて学ぶには、まず、基本的な市議会の仕組みや活動を知る必要があります。第一弾は、「基本的な機能」についてです。参考書は、市議会ハンドブックです。

市議会には、以下の4つの機能があります。市議会だよりなどでもこの4つの項目ごとに決議などの報告が掲載されます。以下に小金井氏議会ハンドブックより、その4つの機能の説明を転載します。

<転載部分>

1)市政のチェック
市政が正しく運営されているかどうか、市民の税金が有効に活用されているかどうかなど、市の仕事の状況を聞き、問題点を指摘することは市議会の大
切な仕事です。本会議で質問することや委員会で報告を受け、質問することなどで、市政を点検、監視しています。また、事務の執行状況や出納の検査を
したり、監査委員に専門的な監査を求め、市政の適正な執行のための意見をまとめることも行います。

2)条例提案
議員定数の12分の1(小金井市では2人)以上の連名で、条例の制定や改正、修正、廃止などの提案ができます。提案どおりに決定するためには、本会議で出席議員の過半数の賛同が必要です。

3)意見書・要望書の提出と決議
市民生活に重要なことでも、それが国や東京都あるいは民間企業のことであるため、市の力だけでは解決できないことがあります。このようなときに市議会では、関係機関に解決を求めるため、意見書や要望書を提出します。
意見書の提出は地方自治法により認められ、議決に基づいて関係行政庁や国会に対して行われます。
また、議会の意思を表明するために、決議を行うこともあります。

4)請願・陳情の審査
市議会では、みなさんの要望や意見を請願や陳情として受けています。請願・陳情制度は、住民の声を直接、市政に反映させようとするものです。
請願・陳情は各委員会で慎重に審査し、その内容の妥当性や、施策に反映させるべきか否か等を決めます。採択の場合は、市長・教育委員会などの執行機関やその他関係機関にその実現を要望します。
小金井市議会では、多くの方から請願・陳情が提出されています。

<転載、以上>

わかるようで、なかなか実際の議会を傍聴しないとこの機能を理解するのは難しいかもしれません。今週末の日曜議会では、1)の市政のチェックということで、先日公開した西岡市長の今年の施政方針について、各議会で会派単位で質問をするという内容です。傍聴する場合は、是非、事前に上記の施政方針に目を通しておくことがポイントです。

条例の議員による提案

今回は、上記4つの機能のうちの2)の条例提案について、ちょっと触れておきます。市議会ハンドブックでは、以下の表が記載されています。

<市議会ハンドブックより、転載>

条例づくりについての実績表

<転載、以上>

この表をご覧になってわかますか?条例規則がどの程度の数提案されて、討議されたかは、条例規則という項目でわかります。その次の「意見書」というのは?「決議」は、わかるとしてもその次の「調査」は?わかりますか?こうした不明点をわかるまで聞くこと、調べることが重要です。さらには、平成29年までのデータは?と今の市議会の現状に関心を広げていくことがさらに重要です。身近な市議にこうした質問を是非してみてください。もちろん、市議会の事務局に聞くのも方法ですね。まず、市議会だより読み、質問をなげかけることです。

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